競馬のJRA馬主リーディング(賞金順)を解説!予想の参考にもなる!?

競馬のJRA馬主リーディング(賞金順)を解説!予想の参考にもなる!?

皆さんは競馬予想をする際に何を参考にしていますか?
競走馬やレースに関する色々なデータを収集・分析して予想していると思います。

その中で「馬主リーディング」という言葉を聞いたことがないでしょうか?
馬主リーディングとは、馬主が得た賞金額をランキング化して表すことをいいます。

このページでは、そんな「馬主リーディング」について詳しく解説していきます。

馬主リーディングなんて聞いたことがなかった!

馬主の賞金額のランキングが見てみたい!

自分の予想に馬主リーディングって役に立つ?


こんな方はもちろん、「そもそも馬主ってどんな人?」といった競馬初心者さんも是非読んでみてください。

馬主ってどんな人?

馬主リーディングの解説をする前に、そもそも馬主とはどんな人なのかを解説します。

「馬主」とは、その名の通りで「馬を所有する人」のこと全般を指します。
競馬における馬主は、競走馬を所有するオーナーのことです。

競走馬のオーナーは、個人・法人・組合などの種類があります。

誰でも簡単に競走馬のオーナーになれるわけではありません。

日本中央競馬会(JRA)や地方競馬全国協会(NAR)などの登録が必要で、所有馬を出走させることのできる有資格者のみが競走馬のオーナーになれます。

競走馬の馬主は、馬主資格を取得した人だけがなることができるのです。

馬主になると愛馬の名前を自分で決めることができる「命名権」を持てたり、馬主席やトレーニングセンターへの入場が可能となります。

また、愛馬をレースに出走させることもできます。
愛馬がレースに出走して5位以内に入賞すると順位に応じた賞金を獲得することが出来ます。

この賞金額をランキング化して表すことが「馬主リーディング」です。
馬主リーディングについては後で詳しく解説していきます。

馬主になる条件は?

前の項目でも解説したように、馬主になるためには馬主資格が必要です。
この項目では馬主資格を取得する条件を解説します。

中央競馬と地方競馬では馬主になるための資格取得条件が異なります。
中央競馬は1700万の所得、7500万の資産保有というのが取得条件となります。
比べて、地方競馬は500万の所得があれば取得可能です。
このことから、一般的には地方競馬の馬主のほうがなりやすいといわれています。

また個人だけでなく、法人、組合という形であれば、3人以上でそれぞれ300万の所得があれば馬主資格を取得することができます。

それぞれの資格取得の条件は以下の通りです。

地方競馬の資格取得条件

【1】個人
原則として、直近年における所得金額が500万円以上であること。
(収入ではなく所得)

【2】法人
1.払込済資本金又は履行済出資の総額が300万円以上であること。
2.直近2か年の決算が連続して赤字となっていないこと。
3.直近の決算において債務超過となっていないこと。
4.法人の代表者の年間の所得金額が、(1)個人の経済的要件を満たしていること。

【3】組合
1.組合名義(代表者氏名を併記したもの)で300万円以上の定期預金があること。
2.原則として、組合員各々の直近年における所得金額が300万円以上であること。
(収入ではなく所得)

※申請から登録までの期間:約3~5カ月

中央競馬の資格取得条件

【1】個人
1.今後も継続的に得られる見込みのある所得金額(収入ではなく所得)が、過去2か年いずれも1,700万円以上あること。
2.継続的に保有する資産の額が7,500万円以上あること。

【2】法人
1.資本金または出資の額が1,000万円以上であること
2.申請法人の代表権を持つ役員であること。
3.申請法人の資本金または出資の額の50%以上を出資していること。
4.今後も継続的に得られる見込みのある所得金額(収入金額ではありません)が、過去2か年いずれも1,700万円以上あること。
5.継続的に保有する資産の額が7,500万円以上あること。
6.すでに中央競馬の個人馬主であること。

【3】組合
1.組合員数が3名以上10名以下であること。
2.組合員全員について、今後も継続的に得られる見込みのある所得金額(収入金額ではありません)が、過去2か年いずれも900万円以上あること。
3.組合財産として1,000万円以上の預貯金があること。
4.組合員のうちに、個人馬主・法人馬主の代表者又は他の組合馬主の組合員が含まれていないこと。

※申請から登録までの期間:約4~5カ月

JRAの馬主リーディングって何?

それでは本題のJRAの馬主リーディングについて解説していきます。

そもそも競馬における『リーディング(Leading)』とは、騎手や種牝馬、調教師、馬主などの成績を示すランキングを意味しています。

例えば、ある騎手が「JRAリーディング○位だった」という場合、その騎手が当該年度におけるJRA主催のレースに出走した騎手の中で○番目によい成績を挙げた、ということを意味します。

また、各成績ランキングで1位になる人や馬のことを「リーディング○○」と表現することがあります。

競馬を楽しむ中で「リーディングジョッキー」という言葉を聞いたことがありませんか?
それは騎手成績が1位の騎手のことを指しています。

日本におけるリーディングには、

・騎手部門
・調教師部門
・種牡馬部門
・ブルードメアサイアー部門
・馬主部門
・生産者部門

などの部門があります。

JRAの馬主リーディングとは、上記のリーディングの馬主部門のことです。

馬主部門では、通常は収得賞金額を集計して成績をランキング化します。
ランキングで1位の馬主を「リーディングオーナー」といいます。

JRA馬主ランキング(馬主リーディング)を見てみよう

それでは、実際にJRAの馬主ランキングを見てみましょう。

下記は当ページ執筆時点での馬主リーディング(賞金順)の上位ランキング5位です。

順位 馬主名 1着 2着 3着 着外 重賞 特別 平場 ダート 勝率 連対
複勝
収得賞金
(万円)
代表馬 順位変動
出走 勝利 出走 勝利 出走 勝利 出走 勝利 出走 勝利
1 サンデーレーシング 80 76 49 448 70 5 186 25 397 50 442 58 191 20 .123 .239 .314 220,804.4 チェルヴィニア
2 キャロットファーム 77 89 52 434 67 4 169 16 416 57 393 46 229 27 .118 .255 .334 167,300.9 ライトウォーリア
3 社台レースホース 68 51 63 475 45 5 170 14 442 49 409 44 224 20 .104 .181 .277 167,086.0 ジャンタルマンタル
4 シルクレーシング 70 66 58 457 35 2 181 16 435 52 388 40 239 28 .108 .209 .298 136,934.2 ミアネーロ
5 ゴドルフィン 48 33 36 311 25 1 109 14 294 33 211 25 217 23 .112 .189 .273 90,063.9 レモンポップ

出典:馬主リーディング|競馬データベース – netkeiba

現時点でJRAの馬主リーディング1位に立つのは「サンデーレーシング」です。
サンデーレーシングは愛馬会法人「サンデーサラブレッドクラブ」のクラブ法人で、現代日本競馬における最強の一口馬主クラブともいわれています。
日本最大最強の生産牧場ノーザンファームの良血馬・有力馬を扱うクラブであり、芝の大レースでは見かけない方が珍しいというぐらい、毎年数多くのG1馬、活躍馬を送り出しています。

2位の「キャロットファーム」は、愛馬会法人「キャロットクラブ」を母体とするクラブ法人です。
設立当初は日高の中小牧場の生産馬や外国産馬を主に扱っていました。
21世紀に入ってから社台グループと資本的に結びつき、現在ではサンデーレーシングやシルクレーシングなどと同様に主にノーザンファーム生産馬を扱っています。

3位の「社台レースホース」は、愛馬会法人「有限会社社台サラブレッドクラブ」のクラブ法人です。
社台グループに属するクラブの中で最も長い歴史を持ち、80年代から活躍馬を多数所有しています。
社台ファームの生産馬を主に扱う一口馬主クラブですが、白老ファームや追分ファームなど他の社台系牧場の馬を扱うこともあります。

4位の「シルクレーシング」は、愛馬会法人「シルクホースクラブ」のクラブ法人です。
経営牧場の倒産や東日本大震災で運営していた育成牧場「天栄ホースパーク」が被害を受けるなど、幾多の厳しい状況を乗り越え、社台グループとの本格提携を実施。
天栄ホースパークのノーザンファームへの売却の他、ノーザンファーム系競走馬を主に扱うようになりました。
ロープディサージュで12年ぶりのG1制覇を果たして以降、再び勢いを盛り返し、2018年にアーモンドアイで牝馬三冠を達成するなど復活を遂げています。

5位の「ゴドルフィン」は、ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム氏(UAEの首長)が保有する競走馬管理団体(オーナーブリーダー)です。
現在のゴドルフィンは、当初のコンセプトに留まらない巨大組織となっており、日本を含めて世界中で600頭以上もの現役馬を所有しています。
このうち「ゴドルフィン・ジャパン」は日本で馬主資格を有する法人です。

JRA馬主ランキング(馬主リーディング)を見てみると、どの馬主がどれだけ勝利して、どれだけの賞金を得ているか一目瞭然ですね。
簡単には言い切れませんが、JRA馬主ランキング(馬主リーディング)で上位の馬主が所有する競走馬=強い競走馬である可能性が高いことは分かると思います。

今まで自分で競馬予想をする際にJRA馬主ランキング(馬主リーディング)を気にしていた方がどれだけいるでしょうか?

今後は競馬予想をする際にJRA馬主ランキング(馬主リーディング)も参考にしてみると、また違った競馬予想の楽しさに気づけるかもしれません。

JRAの馬主に関するよくある質問

Q馬主とオーナーの違いは何ですか?
A競馬における馬主とオーナーは同じです。

1頭の競走馬を複数の人と共有する「一口馬主」という形もあります。
厳密には馬主とは少し異なりますが、サラブレッドのオーナーであるという意味では馬主ともいえます。

QJRAの馬主の数はどれぐらいですか?
A2024年1月1日現在の馬主登録件数は2,795件です。

そのうち法人で登録されている数は371法人。
組合で登録されている数は55組合となっています。

Q馬主の年収はいくらですか?
A賞金によって得られる金額は競走成績によって大きく変動するので一概に年収を出すことはできません。

参考までに令和3年にJRAから馬主に賞金等として支払われた額は約920億円。
同年にJRAで出走した馬は11,557頭でした。
平均すると1頭の年間収入は約796万円となります。

QG1馬主になると賞金はいくらもらえるの?
AJRAの賞金体系は世界一高額といわれており、ジャパンカップの1着本賞金は5億円です。

JRAのレースで馬主が得られる賞金には「本賞」「出走奨励金」「特別出走手当」があります。
本賞金に関して、有馬記念をはじめ、東京優駿(日本ダービー)は3億円。
天皇賞(春)(秋)、宝塚記念は、いずれも2億2000万円。
皐月賞、菊花賞、大阪杯は2億円)など、1着本賞金2,900万円以上の重賞レースだけでも年間139レースあります。

JRA馬主ランキングから競馬予想は当てられる?

JRA馬主ランキング(馬主リーディング)を見てみよう』の項目でも解説したように、JRA馬主ランキング(馬主リーディング)で上位の馬主が所有する競走馬=強い競走馬である可能性が高いというのは事実です。

では、JRA馬主ランキングから競馬予想は当てられるでしょうか?
管理人個人の意見となりますが、JRA馬主ランキングから競馬予想を当てるのは難しいと思います。

競走馬に関するデータは多種多彩です。
各馬のこれまでの実績、過去に記録したタイム、距離・競馬場ごとの成績、血統、調教タイム、レース当日の馬体重…。
もちろんレース傾向やコース傾向も重要なデータです。

競馬はデータが命。
いかにして多くのデータを集めて有効活用するか。
それが予想を当てるための最大のポイントとなります。

そういった意味でJRA馬主ランキング(馬主リーディング)だけで競馬予想を当てることは難しいでしょう。

因みに管理人自身は、最近は自分で競馬予想をすることも少なくなり、優良競馬予想サイトの情報を利用しています。
今までの経験から自分で予想するよりもプロの競馬予想の方が当たると感じたからです。

このページをご覧の方の中にも、「なかなか競馬予想が当たらない」と悩んでいる方もいるかもしれません。
そんな方は、是非下記のページに載っている優良競馬予想サイトを使ってみてほしいです。

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